
不動産売買、特に売却の場面で最も頻繁に行われ、かつ売主が大きな損失を被るのが「囲い込み」の闇です。
これは業界全体で問題視されており、大手から中小まで「両手仲介(1つの取引で売主・買主の両方から手数料を取ること)」を狙うあまり、日常的に行われているのが現状です。
具体的にどのような落とし穴があるのか、整理して解説します。
1. 囲い込みの仕組み
売主から売却依頼を受けた不動産業者(元付業者)が、他の業者が連れてきた買主をシャットアウトする行為です。
よくある手口:
他の業者から「この物件、内見したいお客さんがいるのですが」と電話があっても、「今ちょうど商談中でして…」「あいにく予定が埋まっています」と嘘をついて断ります。
実際には商談など入っていないにもかかわらず、自社で直接見つけた買主に売るまで、物件を「隠し持つ」のです。
2. 「闇」に潜む3つの大きな落とし穴
① 売却価格が安くなる(機会損失)
本来なら、高く買ってくれる買主が他の業者にいたかもしれないのに、自社の顧客に限定して売ろうとするため、競争原理が働きません。
リスク: 「なかなか売れませんね」と業者に言われ、最終的に自社で見つけた買主のために、相場より数百万円も値下げして売らされるケースが後を絶ちません。
② 売却期間が大幅に延びる
市場全体に物件を公開していれば1ヶ月で売れたはずの物件が、自社だけで客を探すために3ヶ月、半年と放置されることになります。
リスク: 売主の住み替え計画や資金計画が狂うだけでなく、売れ残っている印象がつき、さらに物件の価値が下がってしまいます。
③ 業者の「嘘」を見抜くのが困難
不動産業者がつく嘘は、一般の売主には非常に見抜きにくいのが特徴です。
リスク: 業者は「頑張って営業していますが、反響がありません」と報告してきますが、実際には他社からの問い合わせを全て握り潰しているだけ、という「人怖(ひとこわ)」な体験談も多く存在します。
3. どうすれば「囲い込み」を防げるのか?
この闇に落ちないためには、以下の対策が有効です。
- 「登録証明書」を必ず受け取る: 不動産流通機構(レインズ)に物件を登録した際に出る証明書を確認し、ステータスが「公開中」になっているかチェックしてください。
- 一般媒介契約を検討する: 1社に任せきりにせず、複数の業者に依頼することで、物理的に囲い込みを不可能にします。
- 他社になりすまして電話してみる: 知人のツテなどを使い、別の不動産業者を装って自社物件に問い合わせをしてもらい、断られないか確認するという「覆面調査」も一つの手段です。
まとめ:業者の利益か、あなたの利益か
囲い込みを行う業者は、売主の利益よりも「自社の仲介手数料を2倍にすること」を優先しています。こうした悪徳業者を見抜く力を持たなければなりません。詳しくは弊社へご相談ください。
投稿者プロフィール

- 全国の大家さんと繋がる「場」を作っています。 自身の経験から得た不動産投資の成功・失敗談や、最新の市況ニュースを更新中。 孤独になりがちな大家業ですが、ここでは仲間と共に学び、共に豊かになることを目指しています。
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